西陣爪掻本つづれ帯 『宝尽くし』第四弾

西陣爪掻本つづれ帯『宝尽くし』

吉祥文様の御紹介

吉祥文様とは、「めでたい」の意味をもち、縁起の良い文様として継承されてきました。「宝尽くし」には縁起のよいさまざまな宝物が用いられます。

⑩金嚢(きんのう)巾着(きんちゃく)

金嚢(きんのう)巾着(きんちゃく)

金嚢の中身とは?
金嚢を手に持つ方といえば、七福神の中の神様。「黒天さま」。その袋の中には以前⑥で紹介した。『七宝』が入っていると言われています。また、物質的な宝ではないという説もあります。寿命・人望・情熱・威光・愛嬌・度量・徳であるとも言われております。人として備えておきたい資質ですね。幸せに人生を送るためには、この方が良いかもしれません。

⑪珊瑚(さんご)

珊瑚(さんご)

珊瑚は、その美しさから珍重され宝物としては最も古い歴史を持ちます。「ちあか」と呼ばれる真紅の珊瑚は長い年月をかけて育つことから、強い生命力を象徴し、健康・長寿・子宝などのお守りになります。ヨーロッパでは、赤珊瑚を角型に仕立てた「コルノ」は、厄除けとしても現在でも多くの人々に好まれています。

⑫軍配(ぐんばい)

軍配(ぐんばい)

男の子の七五三のお着物にも見られる吉祥文様です。軍配は勝負の象徴であり、指揮を執り舵をきる力が宿されているとされます。また、物事の勝敗を見極める才を与え、矢玉を防ぎ身を守る武具となり、防災の力を持ちます。天下泰平を祈願の象徴であり、邪気払いする神の力があるといわれています。人生の節目、節目に自らの力で采配を振るい、道を誤ることなく進むための象徴ともされています。是非、身にまといたい吉祥文『宝尽くし』の1つですね。

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