西陣爪掻本つづれ織工房へ御案内 この世にたった一つの帯
写真はYouTube 西陣織 TEWAZA青山スクエアより
https://www.youtube.com/watch?v=B3JdxI9e0yg&t=35s
「石川つづれ工房へ御案内④」
第四回目は、「配色糸の制作」。図案が出来上がると次の工程「配色準備」に取りかかります。
『YouTube 西陣織 TEWAZA青山スクエア』では、その「管巻き」工程も動画で紹介しています。
前回は糸を染める工程をお伝えしましたが、今回はその糸を「織」の工程に入るために「管巻き」という工程を紹介します。「菅巻き」は「糸繰機(いとくりき)」をクルクルまわして作業をします。
つづれ帯に使用する色の数だけ、杼(ひ:シャトル)に配色の糸を準備します。杼から管(くだ)を外して、その管に糸を巻き付けていきます。
このように菅(スガ)に巻き付けます。菅とは何かと申しますと、、、
自分が使う配色の分だけ「菅まき」をして、準備します。
菅を杼(シャトル)に取り付けます。
一点の帯を作るために、膨大な色糸を選び、それでも足りなかったら追加に染めて色をそろえる。「染め」や「糸繰」も膨大な手間暇をかけて、準備して作られる「つづれ帯」。ただ、織ることだけが大変に思われがちですが、その準備段階にも手間ひまがかかります。大変な作業を日々苦も無くやり切ってしまう経験値の高さ・経験がモノ言います。ひとりひとりが今までのように手を抜くことなく各自分の工程をしっかりと行うことによって良いものが作られていきます。