西陣爪掻本つづれ織工房へ御案内
写真はYouTube 西陣織 TEWAZA青山スクエアより
https://www.youtube.com/watch?v=B3JdxI9e0yg&t=35s
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「石川つづれ工房へ御案内③」
第三回目は、「色糸の制作(染)」。図案が出来上がると次の工程「配色準備」に取りかかります。当社の「糸棚」にはおよそ20,000色の糸がありますが、それでも足りない色が出てきます。その時には、長いお付き合いをしてきた染屋さんにお願いして微妙で繊細な色を作っていただきます。YouTube 西陣織 TEWAZA青山スクエアでは、その配色を染めている現場を動画で紹介させれています。織屋には長年使ってきた配色の糸があり、どんな色が向くのかも長年取り組んできた蓄積です。お願いした色をドンピシャで染めてきてくれます。
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窯に染料を入れて専用の染道具を使ってまんべんなく糸を染めていきます。その時に当たり前の事なのですが、染糸が後で絡み合ってしまわないようにしないといけません。2本の染棒を使って巧みに染めていきます。
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その日、注文をもらった色糸を薄い色から順番に染めていきます。染料の微妙な調合が染屋の長年培ってきた技術です。
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まんべんなく均一になじませて(染て)いきます。夏の暑い時などは本当にこの作業は大変です。
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窯から糸を上げて水を切り水分を抜きます。染の道具は糸に汚れが付かないように綺麗に清潔に保たれています。
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注文の色にあわせます。でもこの時はまだ糸は濡れていますので当然見本の色よりは濃くなっています。長年の「勘どころ」で、大体乾いたらこんな色になるだろうと予測して仕上げます。
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経験がモノ言う作業なんですね。ひとりひとりが今までのように手を抜かず各自分の工程をしっかりと行うことによって信頼が生まれ、良いものが作られていく。それが伝統工芸と呼ばれるのものだ。